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2016年10月04日 NEW
【コラム】ナトリウムと食塩相当量ってどう違うの?

栄養成分表示(ナトリウムと食塩相当量の両方記載)
食塩とナトリウム
日本人の食生活(和食)では、比較的食塩の摂取量が多いため、
「食事摂取基準」では生活習慣病予防のために目標量が
定められました。食塩相当量で示された目標量は、
成人女性で1日7.5g未満、男性では9.0g未満と
されています。
つまり、1食あたり2.5g~3gの食塩量に抑える必要があります。
ちなみにコンビ二やスーパーで売られているカップ味噌汁は、
1杯飲み干すと、それだけで約2gの食塩が摂れます。

栄養成分表示(食塩相当量のみ記載)
食塩とナトリウムについて
食塩とは、ナトリウム(NA)と塩素(CL)が結合した
塩化ナトリウム(NACL)のことをいいます。
私たちが摂取する食塩の中には、調味料として添加する
食塩(見える塩)と、もともと食品に含まれている
ナトリウム(見えない塩)があります。
例えば、食パンを食べても、しょっぱいとは感じないと思いますが、
実は、食パン1枚(6枚切)も、0.8gもの食塩が入っています!!
これは、食塩をふりかけ(見える塩)ていないのに、
食事中に入っているナトリウム(見えない塩)に
よるものです。
そして、生活習慣などで影響を与えるのは、このナトリウム量
なので、食品中のナトリウムの量を食塩に換算して、
食塩相当量を算出します。
調理で添加した食塩よりも、食塩相当量が多くなるのは、
食品に含まれているナトリウムを計算に加えるからです。
換算の方法
食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54 / 1000

五大栄養素のイラスト
栄養素について
ナトリウムは、過剰ばかりが問題視されがちですが、
生命活動の維持に必須のミネラルです。
ただ、幅広い食品や特に調味料、加工食品などに
多く含まれるため、通常の食事で1日のナトリウムの
摂取基準量を下回ることは、まずありません。
食塩、味噌、しょうゆ、固形ブイヨン、顆粒調味料、
明太子、塩辛、佃煮、梅干、漬物などなど、日本人の嗜好には
塩分とのつながりが深いのです。
私はそんなに摂ってないから大丈夫!!
ほんとうにそうでしょうか?
1日に食べたものすべてのナトリウム量を
計算してみると、驚きの結果が出ることがあります。
まずは事実を知ることから始めましょう!
味がないものは美味しくない!!薄味だと味気ない。
その通りですね。ただ、薄味=美味しくないとは限りません。
薄味でも美味しいコツもありますよ!!
そんなアドバイスも出来ます♪