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2016年11月01日 NEW

【コラム】メタボ検診と見直し

写真元:国立健康・栄養研究所 http://www.me-ta-bo.com/hakarikata.html 特定健診とメタボリックシンドローム予防より

メタボ検診について

皆さん、お腹周りのお肉、気になりますか?
少し前のお話になりますが、

厚生労働省は、「特定健康診査(メタボ健診)の
メタボリックシンドローム診断基準を見直し、
腹囲に異常がなくても、その他の診断項目に
異常がある場合、特定保健指導の対象にする」と、
2016年5月10日の検討会で発表しました。

メタボ健診は2008年から医療保険加入者を
対象に実施が義務付けられている健診です。

 「2005年に策定されたメタボリックシンドロームの
診断基準に基づき、内臓脂肪蓄積を診断の必須項目
としています。

内臓脂肪面積100平方センチ以上の目安となる、
腹囲が男性85センチ、女性90センチ、BMI25以上を基準値に、
血糖が高い、血圧が高い、脂質異常などの異常がある人を、
生活習慣改善の健康指導対象としていました。」

とあります。

読売新聞 医療なび10/16 

やせメタボもメタボ並みのリスクより

しかし、近年、厚生労働省研究班などが、
「腹囲やBMIが基準値未満でも、血糖値や血圧、
血中脂質濃度に異常があると、心血管疾患や
生活習慣病の発症リスクが高まり、その逆に、
腹囲が基準以上でも、それ以外の異常がない場合は
リスクに変化がない」



とした研究結果が発表されており、
本当に指導が必要な人が見落とされているのではないか
と心配されていました。

新たな基準では、「血圧、血糖、血中脂質の
検査結果から心血管疾患リスクを判断し、
腹囲が基準以上の場合は、今まで通り保健指導
を通して減量をすすめる。

基準未満の場合は、内臓脂肪蓄積以外のリスク因子
を特定する必要があるため、原因を調査できる方法や、
原因ごとの新たなプログラムを開発していくという。
新基準での健診は2018年から実施される予定です。」

との発表を行いました。

大切なことは、やはり、「やせているからといって
安心せず、検査値に異常がある人は、早めに受診し、
適切な治療を受けることが大切だ」
と締めくくられていました。

農林水産省 「食事バランスガイド」より

私たちに出来ること

食に関わる仕事をしている私たちは、
この記事を読み、何を考え、どんなことを
していけばいいのでしょうか。

どちらにしても、適正体重への無理のない減量
は必要であり、それには、毎日の食事(質や量など)
はとても大切です。




何をどのくらい食べ、自分に必要な食事はなにか、
自分に過剰な栄養素はどれで、減らしていくものは
どれかなど、一人一人が、しっかり考えていくことが
大切だと思います。

そのための手助けの一つとして、栄養成分表示が
あります。難しい!面倒臭い!と思わずに、
人々の健康は私たちが守る!という気持ちで
将来の医療費削減、健康的な社会作りへの
輪を広げていきませんか。

当カロリー計算・栄養価計算センターでは、(㈱Food Smile運営)
管理栄養士が、最新の食品成分表に基づき、栄養価計算を行います。